ハイインテグリティーコミットメントの説明
Dec 30, 2021
INSPIREDを読んだ人には、「ハイインテグリティーコミットメントという用語が使われているが、特に説明が見当たらない」ということで悩んでいる方も多い。
その続編であるEMPOWEREDのP353–356にその説明があるので要約しておこうと思う。
何らかの事情(見本市の日付、契約、商戦時期など)で確度の高いスケジュールが必要になることがある。チームが必要に応じてスケジュールを提案しなければならない。従来型の開発ではスケジュールの約束は難しいが、プロダクトディスカバリーの段階まで会社が待ってくれれば可能だ。ハイインテグリティコミットメントをしたチームはきちんとトラッキングして、トラブルの兆候をいち早く検知しよう。
ただ、これは例外的な扱いで、重要なものだけハイインテグリティコミットメントとして扱うようにしよう。ハイインテグリティコミットメントは例外的な扱いで、すべてのものがそれに縛られると、従来のロードマップと対して変わらなくなる。
基本的には「プロダクトは納期が重要になることはあまり無く、チームの目標(プロダクト戦略の遂行)のほうが重要」って立場で書かれてるように思う。
やや愚痴っぽいが、INSPIREDやEMPOWEREDは、書いている内容は概ね賛成だが、文章の構成が悪く、悪文で読みづらく感じてしまう。
EMPOWEREDの内容については、こちらも参照してほしい。